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大阪市民として今年2020年11月2日に住民投票が予定されている大阪都構想(現大阪市域への特別区導入)住民投票を前にして、考えることを色々書いていく(つもり)。
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本日2020年11月1日の大阪都構想住民投票はあと少しで投票時間が締め切られるが、想像以上に自治体の形を変えることは難しいことを思い知らされる。大阪でこれが実現されれば奇跡であるかのように思われる。

しかし日本人の特性を歴史などから紐解けば、かなり現状変更に慎重であるが、新しいものへの好奇心が旺盛な人々は割と多く、どこかで明らかな成功例が出たり、これは変えるしかないと開き直った時には一気に新しい流れに乗る人が多数派となり、驚くほどスムーズに新時代に適応する性質もある。もっと身近な例では、隣のおうちが高級車を買えば見劣りしないように真似して良い車を買う人も多い。

今の状況で僅差で都構想反対派が有利との情報を目にするが、もしも賛成多数で大阪の都制移行が実現した場合、10年後・20年後には多くの人の想像以上にこれが大阪に良い影響を与えていることが一目瞭然な成功をするのではないかと予想する。

そうであれば、大阪の他の大都市を含む地域でも遠からず同様の都制移行を図る動きが出てくる可能性が高いのではないか。そしてこれは大阪ほどでなくても例えば愛知や福岡のような人口規模の多い県では良い効果を上げると考えられる。ひいてはこれは日本全体の発展に非常に大きなプラスになるだろう。



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住民投票が近づいて、大阪の外からこれの賛否を訴える言論人たちには、それほど大阪の繁栄を強く願っているとは思えないのに大阪市民の決断に影響を与えようとしている人間が多いのに気が付く。なぜわざわざそのようなことをするかだが、大阪の都市制度ではなくただ単に人間関係で、自分と親しい仲間たちが〇〇派に多いから加勢するとかどうやらそんな感じで賛否を決めてそうな連中が多い。予言するが、これらの腐った言論人たちは将来もし自分の判断が明らかに誤っていたという結果が出ても責任をほぼ感じない。

この間接的に日本全体の未来の繁栄にも大きな影響を与えそうなこの住民投票の有権者は、
日本全体の人口の2%にも満たない。そんな同じ大阪市民の投票権のある方々へ私は言いたい。
自分で過去のデータや実績・他の都市の事例などを調べたうえで愚直に考えて、
この重大極まりない決断を一緒に下しましょうと。他人に判断を委ねないで決めましょうと。

SNSなどで政治好きの人たちの言葉を追ってみると、残念ながら実のところ他の誰かに
8割方の判断を委ねている人が多い。それは自由で民主的な社会に似つかわしくないし、
自分で分析して考えようではないか。

初めに挙げた大阪の外から、大阪の長期的繁栄とかではない別の不純な動機を隠しもって賛否を騒ぎ立てている人たちの一部の見抜き方だが、反対派の場合には「大阪市役所を潰すな!」と言いながら「23区を統合して東京市を復活させよ!」と言わない人たちは物差しを恣意的に使っているので別の不純な動機があるのだろうと容易に想像できる。

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半月くらい前にどこの組織の宣伝カーなのかはわからないけど、
「東京都世田谷区の区長(保坂展人氏)は特別区が嫌で
市になりたがっている。特別区より市のままが良い。」
といった演説を流していた。

これは一般の大阪市民の知的レベルを試してるのかなと
ちょっとオコだったのでFACTチェックさせていただく。

世田谷区の保坂区長が東京の特別区は権限が弱いから
市になりたがっているというのは以前から聞いたことがある。
重要なポイントは「東京市」を復活させたいのではさらさらなくて、
東京23特別区の中でも人口が多い世田谷区単独で
「東京都世田谷市」になりたいと仰ってるのだ。

現大阪市に当てはめてみると、3つくらいの中核市に
「分市」すればちょうどこれくらいの規模感になる。
個人的に3つとか4つに分市するのでも大歓迎だが、
残念ながら保坂氏の発言を紹介する政治組織は
そんなことをやってくれそうにない。
きつい言い方をすれば、大阪市民を欺くネタとして
彼の考えを紹介したに過ぎない。

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大阪都構想が考え始められた頃、推進する人たちの間では
現大阪市を人口35万人程度の7つの特別区に分ける案が
本命だったらしい。小さいほうが身近な行政に対応しやすいと。

個人的には特別区導入(都制移行)が政令市制度の現状より
遥かに優れていることが割と早い時期に気が付いたが、
もっと少ない数の区の案を選択した方が効率的とも思った。

幸いだったことに、大阪都構想を計画する行政部署において
1回目の住民投票前には7区案と5区案が、
2回目の住民投票前には6区案と4区案が
それぞれ財政シミュレーションで効果が比較され、
いづれも区の数が少ないほうの案が優れている結果になり、
健全な判断が下されそちらが採用された。

7区案であっても1区案(現状維持)よりも優れているのだが、
1つを3つ4つ程度まで分けることでの改善効果は絶大だが、
それ以上細かくしていくと逆にデメリットの方が徐々に
大きくなっていくということだ。

既に長年存在している東京特別区の平均的な規模はだいたい
大阪都構想での6区案や7区案に相当する。
東京の都制度は大阪の政令市制度より実績を見ても
遥かに優れているが、最善のバランスからは外れている。
基礎自治体が小さすぎても逆に広域自治体が肥大化しやすい
大阪とは反対の弊害も起こり得る。

今回の住民投票にかけられる4区で権限も東京のそれより
強化されている特別区の導入案は、分ける数や
権限の都への集中が控えめでだから穏健な案であるのだが、
その効果は絶大で理想的なバランスのシステム。
リスクが最小限でリターンが絶大という都合の良いものは
世の中にあまり無いものだが、その希少なアイデアに当たる。

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黎明期から時々あった危機を乗り越えて着実に発展していった古代ローマは、
カルタゴを破った後に地中海の覇者となってさらに順風満帆に
発展していくかに見えたが、皮肉なことに強い脅威が消えた後、
元老院の既得権勢力化、ローマの強さの源泉だった中産階級の没落が進み、
内側からの弱体化が起こり内乱も頻発するようになった。
そんな中で苦境からの脱却の努力が行われ、スッラ、ポンペイウス、カエサル
といった英雄が活躍したのが前1世紀のローマであった。
ローマが長らく「人類が最も幸福だった時代」と呼ばれた黄金時代を迎えるのは、
この波乱の時代を超えた後になる。

日本は第二次世界大戦後の冷戦下で自由主義陣営に属しながら
急速に発展を遂げていった。1970年代には停滞に陥ったが、
1980年代には再び発展し、中産階級が強い世界一豊かな国となった。
80年代の終わりには脅威だったソビエト連邦が崩壊し冷戦終結。
前途洋々に見えたが、しかしここから日本は長期の衰退に陥り
失われた20年を過ごし主要先進国中最も貧しい国へ零落した。
この日本の主要都市の中でも一際経済が悪く失業者が溢れていたのが
日本の第2都市である我らが大阪であった。
前一世紀のローマと今の時代の日本、特に大阪は置かれている
社会状況が非常に良く似ているように思われる。

ローマの内戦ではカエサルが勝って長期的なこの国の路線を決めるのだが、
彼の地政学的な面で行ったことを俯瞰してみると気が付くことがある。
カエサルはローマを疑似的な島嶼国にしようとしたのではないかと。
ゲルマン人の侵略に晒されていたガリアはローマに組み入れたが、
ライン川の向こうのゲルマニアはそれを敢えて避けている。
水量の多い大河川を国境防衛線とすれば、島国に近い形にはなる。
温帯に位置する人口5000万以上の大きな島国という条件は、
繁栄に理想的な条件で厳密には日本とイギリスのみしか存在しない。
ローマはこの条件に近づいて後に空前の繁栄を迎えた。

島国の利点の中で大きいものの一つが、外敵からの防衛が容易で、
個別の都市を城壁で囲う必要性が薄く、低コストで国土全体を守れるので、
国民全体の身の安全を図りやすい、分業による国民経済の発展が容易、
社会階層間の対立が深刻化しにくいなどの色々なメリットがある。
カエサルは城壁の弊害と逆にこれが不要になることでのメリットも
理解していたのか、ローマを護っていたセルヴィウス城壁を撤去して、
その上で中心部と郊外の一体的な大規模再開発を断行した。

大阪都構想は中心部と郊外を分ける政令市の壁を取り払って
大阪都市圏全体を成長させるヴィジョンを描くものなので、
カエサルのセルヴィウス城壁撤去&再開発と驚くほど似ている。
故にたぶん目の前に控えた11月1日の大阪都構想住民投票の結果は、
大阪、そして日本がこれから繁栄の時代を迎えることができるかの
重要な岐路であるらしい。

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